〔015〕蛇谷ヶ峰 (902m)

2009年10月04日(当時60歳)


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滋賀県高島市朽木柏
余呉町の地域ガイドより
  地元ではオグラスと呼ぶ。奈良の都を造営する際に山中に高島山作所が設けられ、この山から多くの良材を伐り出したと伝えられるが、これに関連した木地師ゆかりの名称という。
比良北端の山で、標高902mだが、山系を代表する自然境である。 朽木側山麓には県立朽木いきものふれあいの里があって、ここから原生林カツラの谷を経て山頂に至る自然観察路が整備されていて、人気を集めている。 往復約4時間30分の登山の後に、隣接する想い出の森てんくうの湯で汗を流せるのもいい。
Road Map :琵琶湖の西岸、R367をグリーンパーク思い出の森へ走る。
Route Map:うつき温泉のある思い出の森からふれあいの里を経由してカツラ谷から登る。
標高差:610m
感想
  天気が良かったので良い山と感じたかもしれないが、沢道の感じ良さと山頂からの展望は抜群だった。 ただ、登山口の訳の判らない名称”思い出の森”とか
”ふれあいの里”はややこしいし、覚えられないので、カツラ谷コース、とか
ズンゴ尾根コースとかに改名してほしい。
今日は一山のつもりだったが

  蛇谷ヶ峰が楽だったので、帰りの駄賃として ”青葉山”に行くことにした。
”青葉山”は楽な山と思っていたが、おっとどっこいで思わぬ労働を強いられた。
関西百名山』 山頂からは大展望が得られる気持ちの良い山であった。
下り:1時間19分(ふれあいの里まで1時間04分)
蛇谷ヶ峰 分 岐 分 岐 分 岐 林道出合 ふれあいの森 思い出の森
11:06 11:11 11:16 11:39 11:57 12:10 12:25
思い出の森 ふれあいの森 沢道に入る 尾根取付 分 岐 分 岐 蛇谷ヶ峰
8:54 :08 9:57 10:20 10:47 10:55 11:00
登り:2時間06分(ふれあいの里から1時間52分)
林道を緩やかに下って行き ”知善寺谷”に
掛かる赤い吊橋を渡る。
”くつき温泉”のある ”思い出の森”から車で ”ふれあいの里”に行けるもの
と思っていたが、林道は通行止となっていた。 車で迂回すれば良かったのだが、
それも邪魔臭く、歩いて ”ふるさとの里”まで行き、下山は ”思い出の森”に
下りて来ることにする。 ”思い出の森”周辺には駐車場が多く、トイレも何箇所
かにあった。 8時54分に駐車場から歩き始める。
”ふれあいの里”周辺には沢山の遊歩道、観察道が整備されており、
登山口がどこにあるのか判り難い。
林道を15分程歩くと ”朽木いきものふれあいの里”に着く。
ハイカーは中で登山の注意を聞けと書いてあったが、あえて中には入ら
なかった。 広い駐車場があり、ここまで車で来れば林道歩きは省ける。
殆ど水平道でブナ林の中、小さな沢を
何度も渡る雰囲気の良い道が続く。
やっと遊歩道から外れる登山口を見付けた。
ここからは一本道の様だ。
良い道なのにハイカーがまったく居ない。
マツタケ山の入山禁止の時期であるが、立入り
禁止のロープ等は張られていなかった。
登山口から30分程歩いたが標高は130mしか稼いでいない。
それ程、緩やかな道が続く。
登山口より49分で待望の沢道に入る。 ”気をつけて!!”と
書いてあるが、気を付ける程の所はなかった。
お花は既に終わっており、紅葉には早過ぎる時期に来てしまった。
一面のコケだけが美しかった。
実際は幻想的な景観だったのだが、
写真に撮るとショボクくなってしまう。
見応えのある大きな ”カツラの木”が茂っており、
”カツラ谷”の名に恥じない景観だった。
これが ”カツラ滝”だろうか?。
表示が無く、樹木で隠れているので通り過ぎる。
大きな滝は無いが、小さな滝が沢山あり退屈しない道であった。
沢筋の道はあっけなく23分程で終わってしまい、斜面に取り付く。
ハイカーは居ないと思っていたが前方に数名歩いていた。
六甲山にもあったが、この山にも
レスキューポイントが数箇所に
設置されていた。
尾根筋に入ると明るいブナ林となり、相変らず緩やかな登りが続く。
前方の御夫婦が面白く、奥さんの方は体力バリバリなのに旦那の方は
足が進まない様だった。 御夫婦を抜いてしばらくするとバリバリの
奥さんが旦那を突き放して追い付いて来て、奥さんと北アルプスの
話しをしながらしばし一緒に歩く。
分岐までは長い直線の階段が続くが、傾斜はいたって穏やか。
2時間丁度で最初の分岐に着く。
下山時はここから ”思い出の森”側に下る予定。
次に ”朽木スキー場”側への分岐に着く。
山頂はここから数分の所だった。
罰としてシャッターを押して貰う。
2時間06分にて ”蛇谷ヶ峰”(902m)に着く。 セルフタイマーで
自撮りをしよとしていると、ずかずかとハイカーが入って来やがった。
山頂からの展望は抜群で東方向には ”琵琶湖”が広がり、その対岸には
”伊吹山”がもやの中に見えていた。 アキアカネが沢山飛んでいた。
北方向を見ると登山口である朽木村の町並みの向こうに、
最近登った”三十三間山”、”百里ヶ岳”、”八ヶ峰”が見えているはず。
とは言え経験不足で同定は出来ていない。
南に目をやると ”武奈ヶ岳”(1,214m)がどっしりと聳えていた。
”武奈ヶ岳”から縦走するハイカーも多いと聞く。
”カツラ谷”の道と違い、整備された階段が続くので、
短コースなのに長い距離と錯覚してしまう。
下山は尾根道を選ぶが、明るいブナ林で雰囲気は良いが結構きつい下りが続く。
スズメバチ位なら強行突破すれば良いのだが、
一度、3ヶ所刺されており、抗体が出来て、
再度、刺されるとアレルギーが出ると聞いて
いたので今日は用心の為、無理はしなかった。
車を停めた ”ふれあいの森”に直接下りるつもりだったのだが、
分岐で通行止めになっていた。 これにはがっかりであった。
下るに従い展望の良い個所も多くなってきた。
下り51分にて林道に出る。
林道を真っ直ぐ進むと
”ヒダサンショウウオの谷”に出るらしく、
行ってみたい気には駆られたが
今日は割愛しておく。
下山後に吊橋から見た ”蛇谷ヶ峰”の山容。
ここから見る限りでは展望の良い山に見えないが、登ってみないと判らないものだ。
じゃたにがみね
沢沿いの水平道を進んで行く。
沢を渡り、左岸側の登山道を緩やかに登って行く。
林道終点から下山して来た登山口を見る。
2024年8月23日改定